日本語が下手=研究計画書は書けない?

Aug 16, 2022 | 研究計画書 | 0 comments

Written by Bo
person holding brush drawing kanji script

留学生の皆さん、元気ですか。今回、多くの留学生が簡単に思い込んでしまう問題の一つ、日本語能力と研究計画書の関係についてお話しをしたいと思います。確かに、日本語は上手になってくると、可能性の幅が広がっていきます。しかし、それほど重大な問題ではないと思います。英語で受講や学位を取れる大学も増えてきているし、そもそも研究能力は日本語レベルとそれほど関係していないのではないかと思います。

今、ひとつの質問をしますね。
あなたの母語なら、研究計画書はうまく書けますか?

もし、書けないのであれば、おそらく原因は日本語能力に関係ないと思います。
母語で書けるのでしたら、翻訳業者に依頼して和訳にするだけでいい話になりますので。

研究計画を立てるには、以下2つの条件が必要だと思います。
①情熱。あなたは研究しようとするテーマ、関心する社会問題、興味を持つ専門分野か理論など、何でもいいですので、情熱がまず必要です。情熱がなかったら、研究計画書もその後の研究もきっと難航になるでしょう。
②研究/論の進め方に関する知識。「研究」は、その過程もその成果も、科学性を備えるものでなければいけません。例えば研究テーマの新規性、仮説や問いの立て方、調査のデザイン等々、研究や論の進め方に関する最低限の知識蓄積が必要です。

この2つさえあれば、日本語の問題等はきっと乗り越えるだろう。逆に情熱がないと、先行研究を読むのはすぐ飽きるし、論の進め方に関する最低限の知識がないと、どれほど日本語がうまいと言っても、書けないと思います。

せっかく日本の大学院で研究するのに、ぜひ、あなたの情熱を持つテーマや分野で研究してください。その上で、研究は何かというものもぜひ大学院に入る前の段階で、知識の蓄積をしてください。きっと楽な、充実な大学院生活を送れるでしょう。

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