ライティングの法則、その3、読者にメリットを与えよう。
皆さんは日本留学文書の作成に悩むことがありませんか。本法則は、①読者の立場で考えること、②読者にメリットを与えること、という2つの意味が含まれています。この2つが一貫した意味を持っています。読者の立場で考えるべきだからこそ、いっぱいメリットを与えなければいけません。
まず、読者の立場で物事を考えることが大事です。
なぜ読者はあなたの文章を読まなければならないのか?他のところで知ることができない情報なのか?あなたの文章は読者にとって重要なのか?等々の問題を書く前に一度考える必要があります。
皆さんは留学文書を書く際に、「どのように書くか」を悩むことが多いです。実際には「何を書くか」はもっと重要です。なぜかというと、あなたが書こうとする主題は、読者は読みたくないのであれば、例えばどんな綺麗な文法、構造であっても意味がありません。つまり、まず読者の目線から、書こうとする文章の内容(主題と考えてもよい)を決めるわけです。また、読みやすさ。あなたの目標読者が理解しにくい内容であれば、大問題ですね。あなたしか理解できない文章は、そもそも読者目線に沿っていないのです。当然メリットを与えることもできないのです。
それから、読者にメリットを与えるべきです。
だれでも書けるもの、どこでもあるアイデアはあなたが書いてもあまり読者の喜びをもらえません。メリットを与えることは、どういうことなのかをまず一緒に考えましょう。読者はわざわざ時間をかけて、あなたの文章を読むわけですから、いっぱいメリットを与えた文章であれば、面白いなぁと、次の投稿を読むかもしれない、コメントを残すかもしれない、よく頑張ったなぁと寄付してみようとするかもしれません。なぜかというと、あなたからメリットをいっぱいもらったわけですから、あなたに恩義を受けるという意味になります。その恩義はあなたのために何かをやってくれるはずです。これは、この人間社会で生きている誰でも通じる道理であります。
以上に基づいて、質問させてください。あなたは留学文書を書くときに、審査官の立場で一度考えたことがありますか。あなたの志望指導教員にメリットを与えようとしましたか?
例えば、あなたは志望理由書を書いているとしましょう。大学のホームページにすでにあった情報をいっぱいコピーして理由書に載せるのは本当にいいのか、1000字の希望理由書の半分ぐらいはコピペーでしたら、あなたは落ちます。全然メリットを与えていないからです。小論文も同じです。誰でも思いつきそうな解決案を書くと、文法がどれほど完璧であっても、もう何十人の解答用紙に同じ解決案が書かれていて審査官は読み飽きて、もう読みたくないです。
また、あなたは研究生や大学院入試の出願前に、希望の指導先生に事前コンタクトをしなければいけないとしましょう。先生へのメールをどのように書けばいいでしょうか?そういうことをずっと考えて悩んでいるのではないでしょうか?以上述べた原則に基づいて、あなたは一番考えるべきなのは、「どう書くか」ではなくて、「何を書くか」ということです。あなたはどんな人なのか?指導教員はあなたの何を一番知りたいのか?指導先生は他の進学競争者からもういっぱいメールが届いています。その中からなぜあなたのメールを開封して読む必要があるのか?それから読んでみてなぜあなたに返信する必要があるのか?等々を自問自答して、それをもとに自分のメールを組織するのです。
研究計画書を例にしても同じです。教員は分からないけど、あなたがいっぱい知っている、情熱を持つテーマであれば、引き受けられやすくなります。だって、あなたはいっぱい指導先生にメリットを与え、彼らにワクワクさせたからです。逆にあなたの希望指導教員はすでに隅々まで分かってしまうテーマであれば、もう面白くないと思うからあなたを受け入れる確率も低いです。
そのため、希望理由書も研究計画書もメールも、留学文書のほぼ全ては同じです。読む相手のことを頭に入れて必ずメリットを与えるのです。あなたはモニターに向けて書いているのではなく、モニターの向こう側にリアルな人がいること、彼らに向けて書いていることを絶対忘れてはいけません。彼らが読みたい情報を与えることはもちろん、彼らに驚かせるほどのメリットも与えなければなりません。
今回の投稿はあなたのお役に立ちましたか。では、また次回、引き続きよろしくお願いします。
0 Comments