選考資料としての研究計画書

Aug 16, 2022 | 研究計画書 | 0 comments

Written by Bo
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研究生入学、大学院入試の出願書類に、必ず提出が必要となってくる研究計画書。
今回、選考側の立場からみて、研究計画書からどんな情報を読み取れるかをお話しをしたいと思います。

例えば、あなたの希望指導教員は今、あなたの研究計画書を読んでいます。
あなたを受け入れるかどうかは、目の前の研究計画書を読んでいるうちに判断がつきます。
では、想像してみてください。先生はあなたの研究計画から何を知りたいでしょうか?

1.まず「あなたはどのような研究をやりたいのか?」を知りたいです。

自分の研究分野と一致しているかどうか、一致する場合、そのテーマだとあなたを指導できるかどうかを判断します。それに、テーマの面白さや新規性。志望指導教員も面白いと思うテーマだと、ラッキーですね。

2.「あなたは学問研究についてどれほどわかるのか?」を知りたいです。

研究や論の進め方をよく分かる学生であれば、入学後の指導はしやすいですね。逆に、研究計画書を学習計画のように書いてしまう学生であれば、「まあ、この学生はまだ研究、わからないですね」と思ってしまうので、指導先生は、一から「研究とは何か」を教える時間がないはずです。

3.「あなたはテーマ関連の専門知識や先行研究をどれほど勉強したのか?」を知りたいです。

専門用語の使い熟しやその分野の代表研究者の研究を踏まえると、評価が高いですね。

4.「あなたの文章力、日本語能力はどうなっているのか?」を知りたいです。

しっかりした学術文章を書いているのであれば、評価が高いです。将来の修論執筆などが順調にいくと予想されます。しかし、近年留学生たちは、研究計画書のネイティブ添削サービスを普通に利用しているので、あまり研究計画書からそれを分別することが難しくなりました。といっても、文法間違いだらけの文章だと、大学院での研究の準備がまだ出来ていないと判断されやすいので、落ちる確率が高いです。それに、文章力は綺麗な文法を使うだけでまだまだです、重要なのは文章の構成力です。構成力が高いと評価されたら、もう何よりです。

5.「あなたは自分のテーマに対してどれほど情熱を持っているのか?」を知りたいです。

研究計画書の中で、「情熱あります」と書くだけで当然意味がないです。あなたは本当に情熱を持つテーマであれば、その情熱がきっとあなたの文章から溢れて選考側に伝われると思います。選考側の感動をもらえるのでしたら、もう素晴らしいことです。

以上のポイントを踏まえ、提出する前に自分の研究計画書をまず評価してみてください。もちろん、受かるかどうかは研究計画書のみで決まりません。希望教員の研究室状況、他受験者の競争、筆記試験や口述試験でのパフォーマンスなど、他に関わってくる要因がいっぱいあります。ところが、少なくとも研究計画書が重要なポイントとして考慮されるので、真剣に取り組む価値が十分あると思います。

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